【FGO】【史実】悪女?良妻?:玉藻の前(術) 逸話紹介
真名:玉藻の前
身長:160cm/体重:49kg
出典:日本神話、三大化生の一角
地域:日本
属性:中立・悪/隠し属性:天
性別:女性
クラス:キャスター
ここでは玉藻の前の中でも妲己伝説の方を主に取り扱っています。九尾伝説関連は、タマモキャット の方で解説していますのでそちらへどうぞ。
1.玉藻の前とは
1385年以前に中国・天竺から日本にやってきた九尾の狐の化身の名前です。妲己と玉藻の前はよく同一視されています。
九尾の正式な呼び名は「白面金毛九尾」です。
さらには日本の三大妖怪の一体として数えられています。
かっこいいですね~
九尾の伝説はどの国でも時の権力者を惑わし国を亡ぼすというものです。
今回は玉藻の前の悪女としての部分を紹介していきたいと思います。
2.中国での九尾伝説
中国での九尾の別名は知っている人が多いと思いますが悪名高き妲己です。妲己は紀元前11世紀ごろに存在しています。
見た目は10代後半でありものすごく落ち着いていました。
それだけではなく妖しい魅力を持っていました。
この話を聞きつけた当時の中国の殷王朝の王様、紂王は気になってしまい妲己の虜になってしまいます。
紂王「最近ごっつかわええおなごがいると聞いたZO!!嫁にしたいZO!!」
紂王は妲己の気を引くために金銀財宝を与えさらには庭に砂の宮廷まで作ってしまいます。
紂王「妲己ちゃん。俺んち来ないか?俺んち宮廷なんだよね。ていうか俺の嫁にならないか?」
妲己「いいけど毎日遊びたいですのよ私」
紂王「大丈夫さ。税金泥棒の貴族様を甘く見るなよ」(キラッ)
妲己の遊びたいという要求をかなえるために紂王は宮廷に酒で満たした池と肉をつるした木々を作り淫靡な音楽を流し続けました。
これが現代に伝わる「酒池肉林」の原点となっています。
そこでは男女が裸で戯れていて紂王と妲己も裸で愛を深めていきます。
調子にのった二人の遊びはどんどんエスカレートしていきます。最初は奴隷に剣を持たせ殺し合いをさせるという行為に夢中になります。
紂王「奴隷さん、こっちおいで」
奴隷「なんでござんしょ?」
紂王「この剣もって切り合ってこい!」
奴隷「なんと!!」
紂王「勝ったら褒美あげるたぶん」
奴隷「勝ってきました(´;ω;`)」
紂王「面白くないし飽きたから褒美は無しなw」
奴隷「そんな……」
この行為に飽きてきた二人は奴隷ではなく自分の兵士に殺し合いをさせ始めます。
紂王「ちょっとそこのお前これ(剣)持って相手に突してこい」
兵士「いやです王!」
紂王「はよ!!」
兵士「(´・ω・`)」」
これを見た民や兵士はもちろんもこと不満がたまっていきます。
しかし紂王は不満を持った人々を次々に処刑していきます。処刑にも紂王の趣味嗜好を反映させたエグイものになります。
有名な処刑法を2つだけ紹介します
蟇盆
穴の中に毒蛇やサソリを入れその中に突き落とすというもの
炮烙
橋のように横たわっている銅の柱に油を塗り、その下にある薪を焚く。
そこを罪人に渡らせるというもの。
渡りきったら無罪放免ではあるものの、熱された柱と油で滑るせいで渡れるはずもなく、柱に抱きつき焼け焦げる、そして力尽き火の海へと落下する
鳥肌が立ちます…
これを見て紂王と妲己は腹を抱え転がり爆笑していました。
紂王「あいつら無様すぎワロタww」
妲己「マジうける」
さすがにオイタしすぎた二人に制裁が下ります。
つかえていた家臣たちが集団で周と近隣諸国と協力して謀反を起こします。
殷につかえていた家臣がほとんどいなくなってしまったためにあっという間に殷は滅んでしまいます。
仕方ないですよね。
肝心の紂王と妲己は火のついた宮廷で最期を共にしました。
紂王「何が駄目だったん?楽しかったのに…」
妲己「そうですね…」
紂王「妲己と離れたくない(´・ω・`)」
妲己「私もですよ……」
ここで中国殷における妲己(玉藻の前)伝説が終わります。
あっけない最後ですね。
出典:wikipedia
この写真は紂王と妲己の絵になっています
3.日本に来た妲己、別名玉藻の前
中国で悪を尽くした妲己九尾はその後インド天竺で同じようなことをし国を滅ぼした後、日本に密入国します。時は平安時代末期鳥羽上皇の時代
鳥羽上皇は30年以上政治を行ってきたため後半には政治への関心をなくしていました。
トンデモね―悩みだな
その頃から宮中に「玉藻の前」という女が現れます。
「玉藻の前」は20歳くらいの女で白雪のように清らかな肌で朱を差さずとも赤く潤う唇をしていました。
その容姿は絶世の美女と呼ぶに値するものでした。
玉藻の前を見た鳥羽上皇は惚れてしまい毎夜、玉藻の前の下に通いだします。
鳥羽「玉藻やい!いるか?」
玉藻「何ですか上皇様!」
鳥羽「今夜も俺とやらないか?」
玉藻「もちろんですの//」
鳥 「チュンチュン」
鳥羽「明日も俺とやらないか?」
玉藻「はい//」
その後はお互い愛し合っていきます。
4.堕落する日本政治
鳥羽上皇はそれ以降玉藻の前にぞっこんになっていきます。そのため鳥羽上皇は政治からどんどん離れていきます。
鳥羽「俺は玉藻がいれば何もいらねキリッ」
この事態を深刻に思った大臣たちは玉藻の正体を暴くように陰陽師である安倍泰成に調査依頼を出します。
安倍泰成は見事玉藻の前が九尾であることを暴くことに成功します。
玉藻の前ならぬ九尾その場から逃走しますが安倍泰成によって退治されてしまいます。
ここが九尾伝説のところですがタマモキャット の方で解説させていただきます。
退治された九尾は巨大な黒い石に変化します。
5.そして殺生石伝説へ
九尾の死体が変化した黒い石はひどい臭いをした煙を当たりにまき散らします。黒い石「ブシュ!ブボー」
泰成「なんだ!?この黒い石臭いぞ!!」
義明「泰成さんやばいです!!うちの兵士次々に倒れていきます。」
泰成「なんと!!これはあかん!!撤退じゃー!!」
そのにおいをかいだ侍たちは次々に倒れてしまいます。
これを見た安倍泰成たちはたまらず撤退してしまいます。
その後も黒い石は周辺に毒ガスをまき散らし近づく旅人たちを殺していしまいます。
この出来事から黒い石は「殺生石」と呼ばれるようになるわけです。
この事態を重く見た朝廷はたくさんの高僧を送り殺生石の力を弱めようとするがことごとく失敗します。
そんなことをしているうちに200年の時が流れ玄翁和尚という高僧が殺生石の話を聞き那須野を訪れました。
玄翁「これがうわさに聞く殺生石か…臭いなwとりあえず叩いてみるか!」
すると持っていた槌で殺生石を殴ると粉々に砕けて日本州に散らばってしまいました。
玄翁「あっけないなw」
するとそこから女性の幻影がでてきました
きれいな女性「石割ってくれてありがと!やっと外に出れるわ!マジ感謝!!」
とお礼を言って消えてしまったそうです
とこれが伝説の最後になります。
殺生石が全国に散らばる伝説の過大解釈によってタマモナインが作られたのでしょうか。
まあ原作者の人しかわかりませんが……
出典:wikipedia
現在栃木県那須町に実在している殺生石です。
6.まとめ
反英雄:権力者を惑わし国を崩壊させようとした死因:泰成らによって討伐された
玉藻の前はどの資料を見ても絶世の美女として書かれています。
一度でもいいから会ってみたいですな。
ですが甘い気持ちであってしまうと取り返しがつかないことになりますね。
今回は玉藻の前ということで悪女的な部分を重点的に解説しました。
悪女ですがその中に隠れている尽くす女タイプ。
良妻を目指しているだけあるよい伝説でした
そこのところはFGOの玉藻の前は忠実に再現されていますね。
一回でいいので殺生石を見に行きたいと思っています!
この次は玉藻の前の分身であるタマモナイン一角タマモキャットの史実解説です。
よければどうぞ