【FGO】【史実】性別不明の外交官:シュバリエ・デオン 逸話紹介    

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【FGO】【史実】性別不明の外交官:シュバリエ・デオン 逸話紹介

少しずつ読んでくれる方が増えてきててうれしいです

さて今回はデオン君ちゃんと呼ばれる彼?の紹介です

真名:シュヴァリエ・デオン

身長:157cm / 体重:45kg(体重は自己申告ではなく、外見からの予想)

出典:史実

地域:フランス

属性:中立・中庸 / カテゴリ:人

性別:?

クラス:セイバー

性別不明とありますが、生物学的には男性なんですね
女性として振舞っていただけなんです。
ではそんな振る舞いの彼の人生を追いましょう。

1.名前なげぇ……

彼の正式なお名前は、
「シャルル・ジュヌヴィエーヴ=ルイ・オギエスト・アンドレ=ティモテ・デオン・ド・ボーモン」

と言います。これは洗礼名とも言いますね。
「クソ長いのにシュバリエ・デオンの「シュバリエ」の部分ねぇじゃん…」

まあごもっともです

「シュバリエ」は称号です。
「騎士・デオン」となります。
これを通称にしたんですね。

2.幼少期は少女!?

1728年10月5日にフランス、ブルゴニュはトネルに生まれました。

幼いころは小柄で中性的な容姿をしていたそうで、女性として見られていました。

彼自身も女装を好んだらしいですが、実際は定かではありませんね。
母親が8歳まで女の子として育てたなんて話も聞きますがそれも文献によってまちまちです。

3.女装着せ替え人形・デオン

成長してからは、パリの社交界に出席し始めます。
そこで文学者や詩人たちと交際し、自分の作品を作り始めます。

この頃から、彼はロシュフォール伯爵夫人という女性と親しくしていました。
彼女は、自分の衣裳箪笥の中から選んだ豪華な服をデオンに着せて、宮廷の舞踏会に連れて行ったそうです。←着せ替え人形かよ

デオン自身も女装を気に入っており社交界の紳士淑女の注目を浴びることに悦びを感じていました。(と言われています)
要するに変態ですね。

夫人「デオンちょっと女性用の服着ていただける?」
デオン「急にどうした?頭でも打ったのかい?病院に行かなくちゃ」
夫人「そういうのいいからはよ!」
デオン「しゃーなしだな……もしかして俺って可愛い?」
夫人「とってもよく似合ってるわよ!!」
デオン「じゃあこの格好のままパーティ行ってくるわ」

ここまでウザかったかどうか保証はしませんが
何はともあれ紳士淑女からの注目の的になっていました。
僕には理解できません。

4.覚醒!?無理やり!?公認女装スパイ・デオン君ちゃん

1755年、ルイ十五世により、個人的な秘密外交機関「王の機密局」を秘かに設立しました。
当時イギリス寄りの外交姿勢であった ロシアの女帝エリザヴェータ懐柔のために、美青年デオンをサンクト・ペテルブルクに派遣します。
このロシア行きでは、付添人にイングランド貴族で毛皮商を名乗るダグラスさんがつけられます。

デオンはダグラスの姪という設定で女装させられ、叔父とともに転地保養に出かけるマドモワゼル・リア・ド・ボーモン嬢として過ごします。
出発前に、デオンはルイ十五世から二重に製本されたモンテスキュー『法の精神』を渡されます。

この書物には、仏露同盟を画策したルイ十五世から女帝エリザヴェータへの親書が巧妙に隠されていて、
それをロシアの宰相ベストゥージェフには気づかれないようにして女帝にとどけるのが、デオンに託され初めてのお使いです。

ルイ「デオンちゃん、ロシアまで行って女帝に手紙届けてくれない?」
デオン「了解した!(キリッ)」
ルイ「男のままで行っても警戒されるから女装していってくれないかい?」
デオン「もち!(キリッ)」
ルイ「帰ってきたら余の嫁に……」
デオン「えっ?なんて?」
ルイ「……(ショボーン)」
デオン「ちょっち行ってくるわw吉報待っとき!」

となったかは保証しかねますが

1755年7月にパリを出発したダグラスとマドモワゼル・リア・ド・ボーモンは、10月にサンタト・ペテルブルクに到着します。
ダグラスはただちに英国大使ウィリアムズを訪れ、宮廷への紹介斡旋を願い出ましたが、好ましい返事は得られませんでした。
スウェーデン大使やオーストリア大使にも助力を願いましたが、すべて拒否されるわけです。

デオン一行「女帝に会わせてよ」
ウィリアムズ「何言ってるかわからないです」
デオン一行「女帝に会わせ…」
スウェーデン大使「帰れ!!」
デオン一行「女帝に…」
オーストリア大使「いやだ!(キッパリ)」
デオン一行「……」


それどころか、ロシアの宰相ベストゥージェフは、早くも偽毛皮商人の正体を見抜いてしまい、
ダグラスは急遽、国境まで逃げ帰らなければなりませんでした。

 しかし、リア・ド・ボーモンは、ベストゥージェフがフランスの敵であるなら、
彼の対抗馬を探せばよいと考え、宰相の不倶載天の政敵である副宰相ヴォロンツォーフに取り入ることにしました。

 ヴォロンツォーフの籠絡には、デオンの女装は大いに役立ち、美貌のマドモワゼル・リア・ド・ボーモンはたちまち気に入られ、
一切の門戸が開かれ、女帝の部屋に出入りする特典すらも得られました。

デオン「ヴォロンさん私といいことしな~い?」
ヴォロン「いいことって?(この女…可愛い!!)」
デオン「いいことはいいこと//とりあえず女帝に会わせてくださいな」
ヴォロン「いいだろう!後でいいことしてもらうぞ!絶対だぞ!!」
デオン「ありがとう大好き!(へっちょろいなw)」


皇后エリザヴュータの宮廷に入りこむことに成功した彼は、朗読係としてこの女帝に仕えました。
こうして初めてのお使いを成功させました。

この奇妙な女性大使にすっかり魅了されてしまった女帝は、デオンにルイ十五世宛の自筆書簡を託しました。
年末に、『法の精神』の細工をされたカヴァーのなかに隠されたロシア皇后の親書を携えてシュヴァリエ・デオンは、ドヤ顔でヴェルサイユに戻ります。
デオン「何とかなるもんだなw自分の可愛さにはびっくりだけどww」

5.帰国後

ヴェルサイユに戻るとルイ15世にめちゃくちゃ褒められます。
その功績によりロシア大使館初期に登用され、龍騎兵連隊長になります。

デオン「書類届けてやったぞw余裕だったわ」
ルイ「マジか?ありがと!」
デオン「報酬の件なんだけど…正式に雇ってほしいのと竜騎兵隊に配属させて♡」
ルイ「いいでしょう!!」
デオン「サンキュー!」
ルイ「ところで出発前に言ってたことなんだけど……」
デオン「え?なんて?」
ルイ「…………(ショボーン)」


その後は外交官としてのずば抜けた才能を生かしフランス、ロシアと英国の間にいくつかの重要な条約を結ぶことに成功します。
ロンドンの社交界に出席していたデオンですがそこでも女装が大受け!!
その人気にデオン本人も楽しんでいたようです。

デオン「やっぱり私って可愛いww」 調子に乗ったデオンは自宅で大宴会を催し始めます。この大宴会は宮廷で行われるものと同じくらいだったそうです。
人が権力と財力を持った時の典型的な例ですね
この後の出来事を予想できる方はできると思いますが、破滅の道へ一直線に進んでいきます。

6.遊び過ぎたね……デオン君ちゃん……

この大規模宴会により国王や政府に嫌われ始めます。
ですがデオンはルイ15世の著名がある機密文書を大量に持っていたためにフランス政府は仕方なくお金を与えていました。

デオン「チョー楽しいw宴会最高だわww」
政府「そうですね……」
デオン「そろそろお金ないからちょーだい♡」
政府「いやもうさすがに……」
デオン「あ?(機密文書チラッ)」
政府「ぐっ……大切に使ってくださいよ」
デオン「わーてるってwサンキュー!」
政府「あとで覚えとけ(#^ω^)(ボソッ)」


7.破滅へのロード

ついにやってしまいます
デオンさん。機密文書を担保にしてサラ金で金を借りちゃうんですね。
これをきっかけに国家権力による復讐劇が始まります。

ルイ15世の後継者であるルイ16世により邪見に扱われます。
タイミングよく天敵であった英国大使ゲルイシ伯爵とケンカしてしまいます。

ゲルイシ大使「デオンとか調子乗ってね?てか男女どっち?」

その時にデオンの性別に関する疑問が政治問題になります。
この問題はロンドンやパリで賭けが行われるくらい大きなものになってしまいます。
怖い怖い。

ちょっとしたスキャンダルが国中に広がってしまうのは現代と同じですね。

1777年8月27日、49歳のデオンにルイ十六世の厳命が届けられ、終生、女として生きることを余儀なくされました。

「朕はシャルル=ジュヌヴィエーヴ=ルイズ=オギュスト=アンドレ・ティモテ・デオンに、常日頃着用している龍騎兵の軍服を脱ぎさり、己が性の衣服を身につけることを命じる。同時に、女性にふさわしい身なり以外の服装で、王国内に姿を見せることを禁じる」

要約すると、
「お前女な」
これは屈辱的な命令です。

趣味であった女装が性別として確立してしまうことですから。
デオン「ちょっと楽しんだだけなのに……」
まぁ、自業自得ですけどね。

8.マリーとの絡み

このときデオンを心配してくれたのが、満を持して登場!
22歳の若き王妃マリー・アントワネット
「ヴィ・ヴィ・ラ・フランス」
マリーは取り巻きから「哀れな女騎士」の話を聞かされ、彼を女に違いないと信じきって、同情し、関心を持ったのです。

マリー「ヴェルサイユのドレスメーカー、ローズ・ベルタン嬢に衣裳を誂えさせなさい」

届け役の侍女に
マリー「国からいじめられた女性がいるのですか?かわいそうに……せめて服とお金を差し上げましょう。出来れば助けてあげたいのだけれども……」

といい、下賜金二万四千リーヴルとともに一本の扇子をそえて、王妃の贈り物としてデオンに授けました。
素晴らしい王妃ですね。
マリーに関しては別の記事で紹介したいと思います。

9.晒し者・デオン

ローズ・ベルタンの衣裳一式が出来上がり、1777年10月21日、一万一千の処女殉教者聖ウルスラの祝祭日に、男性服を完全に放棄し、永久に女性となる儀式が取り行なわれました。

これ以降デオンは決闘の時さえも女装だったそうです。
その後は世間の目から逃れるため、ヴェルサイユのコンテ通りの小さなアパルトマンに身を隠すわけです。
要するに現実逃避です。
デオンはのちに愚痴を漏らしています。

デオン「女きつい、女装で十分だったわ……」

11月の中旬を過ぎてから、「女」となったデオンは宮廷に姿を見せました。
当然のことながら、大衆の好奇の的となるわけですよ。

50のおっさんが女装して宮廷にくるわけですからね…
昔とは違って人々の好奇心は、かつてサンタト・ペテルブルクで評判となったマドモワゼル・リア・ド・ボーモンの
あの可憐で華車な「女らしさ」に寄せられたものではありませんでした。
人って残酷ですね。予想通りの反応です。

当時の新聞は、
「おっさんが女装してるぞwワロスww」
みたいなことを書いていたそうです。
50歳になろうとしていたシュヴァリエ・デオンには、生娘とかけ離れたイメージでした。

デオン「やっぱしんどいわ……」

まあやっぱり自業自得ですけど

10.デオンの最後

デオンの最後はあっさりしています。

1810年決闘の際フェンシングで受けた傷が致命傷になりロンドンの裏町でなくなります。
享年83歳です。
遺体は解剖され、立ち会った医師の証明書により男と判明しました。
体は男とは思えないほど丸みを帯び、胸は男のものでなかったそうです。
もちろん毛は生えてなかったみたいですよ。

理想の男の娘とまではいかなかったみたいですが男の娘は本当に存在したんです。
             希望を持て男たち!!

11.まとめ

英雄:フランスのためにスパイとして貢献し、外交官として国のために尽力。
死因:フェンシングの剣による外傷(感染症か?)。

デオンは趣味を仕事にできた人ですね。
現代人からしたらうらやましい限りですが。
変に権力を持ってしまったために自滅の道を歩んだわけですね。

何度も言いますが男の娘は本当に存在したんです。
一度でもいいから会ってみたいですね。
まあ皆さん権力を振りかざしたりするのはなるべく控えましょう!!

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