【FGO】【史実】鬼の頭目:酒呑童子 逸話紹介
真名:酒吞童子
身長:145cm / 体重:46kg
出典:御伽草紙など
地域:日本
属性:混沌・悪
性別:女性
クラス:アサシン

淫靡で豪快な性格でFGOでは描かれているロリババアこと酒吞童子の解説をしていきます。
彼女(彼?)は日本の歴史でどのように語られているのか?
1.出生伝説
酒吞童子の出生については大きく分けて2つあります。「御伽草紙」に書かれているものでは越後(新潟県)、
「奈良絵巻」に書かれているものは近江国(滋賀県)の伊吹山となっています。
ここでは御伽草紙の内容を解説いたします。
恒武天皇の皇子桃園親王が流刑になり越後にたどり着きました。
桃園親王の従者としてきた砂子塚の城主である石瀬俊綱は妻と来たわけですが
どうしても子供ができないという悩みがあったそうな
石瀬俊綱「子供できない…」
妻「それな…」
石瀬俊綱「それならお参りにでも行くか…」
このような調子で二人は信濃戸隠山に参拝祈願に行きます。
願いが届いたのか妻はようやく妊娠しました。
ですがその子供は1年、2年たっても生まれないという懐妊という形になってしまいます。
3年後要約生まれた子供は二人によって「外道丸」と名付けられました。
石瀬「ようやく生まれたか」
妻「そうでございますね。つらかったですのよ( ;∀;)」
石瀬「しかしこの子の名はどうするか」
妻「そうですね…三年も私の腹の中で暴れ私を疲れさせたから外道丸なんていかがかしら?(#^ω^)」
石瀬「それはさすがにひどくないか?まあお前が良いというならいいのだが…」
それから数年が過ぎ成長した外道丸は名前の通りに暴れ人々を傷つけていきます。
これを見かねた石瀬俊綱は国上寺に外道丸を稚児として預けることにしました。
悪事を働いていた外道丸ですが多くの女性が恋焦がれるほどの美貌を持つイケメン君だったため求婚の届が毎日のように届いていました。
うらやましい……
ですが外道丸に恋した女性たちが次々に死んでしまうという噂がどこからか広まってしまいます。
これに対処のするため外道丸がもらったラブレターをすべて書き払うことしました。
すると不思議なことに煙が立ち込め外道丸は気を失ってしまいます。
気を失った外道丸が目を覚ますとなんと
筋骨隆々とした醜い鬼
になっていました。
外道丸「なんじゃこれー!!」
イケメンからブサメンに早変わり!!
こんなことがあったたいていの人間は絶望してしまいそうですねww
鬼に変わってしまった外道丸は暴れながら丹波の大江山に行ってしまいました。
外道丸「こんな姿は嫌だー!!」
自業自得ですねw
これが酒吞童子の誕生です!!
2.大江山の鬼伝説
前文のようなことがあって酒吞童子が誕生したわけですがこの酒吞さんはどんなことをしたのか?
時代は平安時代、平安京が最も栄えた時期、京では夜な夜な女子供がさらわれ
家々が破壊されるという事件が立て続けに起こっていました。
この事件の犯人はもちろんのこと酒吞童子でございます。
酒吞童子「今日はどの家を襲ってやろうか」
子分「どこでもよいのでは?我々を倒せるものなどいないのですから」
酒吞童子「せやなwそんなことよりも女子供が気になる!!」
子分「酒吞さんは本当に女子供が好きですね(ロリコン過ぎる…)」
酒吞童子「まあな!」
子分「……」
この事件を防ごうと武士たちは家の警備を固くしていきますがそれもむなしく
連れ去られていく人が増えていくばかりでした。
この事態を重く見た帝は酒吞童子の討伐を藤原頼光に依頼します。
帝「さすがに酒吞童子のやつやりすぎちゃうか?」
頼光「そうですね。さすがに…」
帝「わかっているな頼光!」
頼光「はい!討伐してみそ汁の具にしてやればよいのですね?」
帝「そういうこと!!よろしく頼む!!頼光だけになww」
頼光「…」
3.酒吞童子討伐作戦
依頼を受けた藤原頼光はさっそく討伐体を編成します。メンバーは藤原頼光と頼光四天王と呼ばれている渡辺綱、坂田金時、確井定光、
卜部季武の5人となります。
この5人で大江山に向かうことになりました。
一行が山に入ると三人の翁に話しかけられお宝を渡されます。
翁達「そこの一行どこに向かうか?」
頼光「酒吞童子を仮に大江山の奥まで」
翁1「それならこの神便鬼毒酒を持っていくといい!!
これは鬼の動きを止めることができあなた方が飲むと薬になるという優れもの!!」
翁2「儂からはこの打銚子を!この銚子は鬼神にいくらでも酒を飲ますことができたといわれるもの!! もっていかなくては損ではないか!?」
翁3「わっちからはこの帽子兜をあげよう。この兜をかぶることでどんな重さの武器でも持ち上げることが
でき自分の体に負荷がかからないというもの!もっていかないか?」
頼光「押し売りですか?」
翁達「いいえ善意です!!」
頼光「…ならいただいていきましょう(なんだこいつら)」
翁達「ファイトだよ!!」
頼光「…」
とこのようなやり取りがあったかは分かりませんが何とか一行は険しい道のりを超え大きな岩穴につきます。
その岩穴を3町ほど進むとあたりが明るくなりました。その近くの川で涙にくれながら
血のついた衣服を洗っている女がいました。
頼光はその女を鬼が変化したものか自分たちをたぶらかそうとしているものと考えます。
頼光「そこのおなご何者!?」
おなご「あなたこそ誰よ!?ここは鬼の国、人間は入れないの」
頼光「これは失礼した我らはここを統率する酒吞童子を討伐するもの」
おなご「なんと!希望が、希望が着なすった!!」
頼光「ところであなたは?」
おなご「やっと、やっと解放される…( ;∀;)」
頼光「…(鬼にとらわれていたものか)」
頼光はその女は連れ去られた人であることを理解し「鬼が城」への道
を聞き出すことに成功します。
4.酒吞童子討伐戦開始!!
頼光たちは情報を頼りに鬼が城の門につきます。そこにいた門番の鬼たちと激しい戦闘になります。
頼光たち「そこの鬼よ覚悟―」
門番「何奴!?あぎゃー!!背後から切りかかるとは卑怯では?」
頼光「勝てばよかろうなのだー!!鬼に情けは無用!」
門番「正論過ぎてなんもいえねー」
激しい戦闘の末、酒吞童子に報告に行った鬼から「童子の意」を伝え
頼光たちを場内に案内することになります。
酒吞童子は色に頼光らを招き入れるとそこで酒盛りを始めます。
酒吞「なかなかに根性がある奴らだな」
頼光「まあな、あんたを討伐しないと帰れないのよ。だからおとなしく倒されろ」
酒吞「そんなに焦るな!後で戦いの場は設けてやる。とりあえず今は酒よw」
頼光「そうさな…ほら飲みね」
このような会話の中で酒吞童子は神通力を使って頼光の心を読み取ろうとしますが帽子兜
をかぶっていたため読み取ることができません。
妖しいと思いつつも頼光の勧める酒を飲み続けてしまいます。
毒の入った酒を飲み続けた酒吞童子はどんどん衰弱してしまい
とうとう座ることもできなくなってしまいました。
酒吞「すまないがちょいと調子が悪くなってしもうた。席を外させていただく」
頼光「大丈夫か(笑)、大事にしろよww」
酒吞「野郎ども俺は少し寝る。客をしっかりもてなせよ!!」
子分「アイアイサー!!」
こんな感じで酒吞童子は自分の寝室に戻っていきます。
5.酒吞童子成敗
酒吞童子が寝室に行った後もしばらく宴会が続きましたがそばにいた鬼たちは酔いつぶれてしまい全員寝てしまいます。
その状況を見た頼光たちは酒吞童子の討伐を決行します。
頼光「鬼たちは寝たか?」
金時「そのようで」
頼光「よし!ならば討伐だ!」
寝室に進んでいくとものすごく豪華な部屋につきました。
頼光「これが奴の寝室だと…うらやましい!!」
寝室に入る時山で出会った翁3人が目の前に現れます。
翁達「よくぞ参った。今酒吞童子は四肢を鎖で柱に括り付けている!今がチャンスよ!」
頼光「そりゃどうも」
翁達「えっ!それだけ?」
頼光「うるさい!今集中してるからあとで(#^ω^)」
翁達「おじいちゃんたちは寂しいと死んじゃうのに(´・ω・`)」
頼光たちが鉄の扉を開けると同時に翁達は消えてしまいました。
そして豪快に寝ている酒吞童子の首を名刀「髪切り」で跳ね飛ばしました。
その首は怒り狂い頼光のかぶっていた兜を食い破りますがその下に会ったほしかぶとを
破ることができずに酒吞童子は息絶えてしまいます。
頼光「えいっ!」
酒吞「なっ!この野郎!!だまし討ちとは卑怯な!!」
頼光「首だけだというのによくしゃべる!!いい加減くたばれ!」
酒吞「やかましいわ!せめて頭だけでも持っていく!!」
頼光「やれるもんならやってみな!」
酒吞「その兜固くない?(バタッ)」
頼光「最後の言葉がそれかw覚えておこうww」
かくして酒吞童子は無事討伐されてしまいました。
酒吞童子の家来であった茨木童子という鬼がそれをみて襲ってきましたが頼光四天王の
渡辺綱に秒でいなされ逃げ帰ってしまいます。
この後は有名な羅生門伝説につながっていきます。
説明をハブってしまったかわいそうな茨木童子ですが別の記事で紹介させていただきます。
6.まとめ
反英雄:大妖怪として京の都を蹂躙し贅沢の限りを尽くした死因:藤原頼光によって首を跳ね飛ばされた
酒吞童子は鬼の中ではカリスマ中のカリスマでした。(鬼の大将と呼ばれているくらい)
ですので伝説も鬼らしく大胆なものになっていました。
もともと鬼は人間の醜さを体現したものですので当時の一般人たちが貴族をどう思っていたのか
はっきりわかる数少ない伝説、文献です。
首位から鬼のようだといわれないようにしたいものですね