【FGO】【史実】大江山の鬼の首魁:茨木童子 逸話紹介
真名:茨木童子
身長:147cm / 体重:50kg
出典:御伽草紙など
地域:日本
属性:混沌・悪
性別:女性
クラス:バーサーカー
今回は鬼なのにまじめで酒吞童子やマスターたちにいじられている
可愛い茨木童子の史実の解説をしていきたいと思います。
東山さん最高―!!
1.茨木童子の出生
出生については酒吞童子と同じくいくつかありますが今回はその中の1つ大阪府茨木市に伝わる出生伝説について書かせていただきます。
茨木童子は水尾村に生まれましたが幼児期に茨木村に捨てられてしまいました。
そのまま近くの床屋に育てられました。
数年が過ぎ茨木童子は家の手伝いができるくらいに成長したある日、
髪を切りに来た客の切り傷から出ている血をなめました。
茨木「うま!!血うまっ!!」
とこのように人の血の味が癖になってしまいました。その後茨木童子は来る客の血をなめる習慣がついていましたがある時自分の異常に気づき
小川に映る自分を見ました。
そこに映っていったのは人ではなく醜くゆがんだ鬼の顔が映っていました。
茨木「どうやら血をなめるのがおかしいようだ!川で少し喉を潤そうかな
おや?水面に映っているのは自分?なんじゃーこりゃー!!鬼の顔やんけ!!」
茨木「この顔では今までの生活はできないな(´・ω・`)
しゃーなしか…。とりあえずこの村から出て山にでもこもるか……」
そこで出会ったのは日本三大妖怪の一人である酒吞童子でした。
茨木童子は酒吞童子のカリスマ性にあこがれ酒吞童子の部下になります。
茨木「あなたのカリスマ性に憧れました!!部下にしてください!」
酒吞「かまわないが貴様なかなかに強そうだな」
茨木「戦ったことないのでわかりません(キリッ)」
酒吞「……」
茨木「……(この人で大丈夫かな?)」
2.羅生門伝説
酒吞童子の記事で紹介した大江山伝説の後、源頼光と頼光四天王たちは京に帰ってきました。肝心な茨木童子ですが渡辺綱にいなされたあと大江山に隠れて負った傷をいやしていました。
この逸話が第6章でキャスターギルガメッシュが言っていた茨木童子の
仕切り直し的なスキルの元になっています。
茨木「酒吞童子を殺した奴らを絶対に許さん!!覚えてろ!!」
酒吞童子討伐から数日後、源頼光たちは宴会を開いていました。そこで平井保昌が気になることを言い出します。
平井「最近、羅生門で鬼が出ると聞いた。」
頼光「それなら私も聞いたぞ。前回の戦いで殺り逃したあの鬼か?」
平井「それはわからんが放っておくわけにもいくまい」
渡辺「そんな簡単に鬼が出て言い訳がないwどうせその噂も眉唾ものよww」
金時「本当に鬼がいたらどうする!!甘く見ていると貴様死ぬぞ!」
渡辺「ならば私が確認してこよう!鬼がいたのならその場で成敗してくれるわ!!」
平井「任せよう!ただしサボりそうだから羅生門に行ったという証拠として高札を立ててこい!!」
渡辺綱は逸話もたくさんあるのですが結構傲慢なところがあったみたいですね
たくさんの人に注意されムキになった渡辺綱は従者もつけずに一人で羅生門に向かいました。
緩やかな雨が降る中、羅生門の前で待っていた渡辺綱ですが噂の鬼は一向に現れません。
渡辺「まったくもってつまらない(#^ω^)やはり噂だったか!」
渡辺綱は飽きれ帰ろうと馬にまたがった時、急に雨が強くなり突風が吹き荒れるようになりました。その後、羅生門の陰にただならぬ気配を感じた渡辺綱は刀に手をかけます。
渡辺「何奴!?姿を現せ!!(マジでなんかいるじゃん!!)」
その呼びかけに答え出てきたのは若い姫君でした。渡辺「なぜこのような時間に羅生門にいる?」
姫君「私は五条の父のところへ行かないといけないんだけど雨風が強くて困ってる感じーw」
渡辺「ならちょうどいい!我も五条に帰るところ。よろしければお送りいたしましょうか?」
渡辺「き、貴様はあの時、殺り損ねた鬼!!」
茨木「その通り!よくもあの時はやってくれたな!腹いせにここで人を食ってやったわw」
3.茨木童子VS渡辺綱
茨木童子はしゃべり終わると同時に渡辺綱の兜をつかみ天高く上ります。その直後、渡辺綱は刀を抜き茨木童子の腕を切り付けるが兜を奪われてしまい羅生門
の屋根に落ちてしまいました。
茨木「渡辺よ、落ちて死ね!!」
渡辺「(ドカッ)貴様!!よくもやったな!許さん!」
茨木「油断している貴様が悪いのだろう!ざ・ま・あww」
渡辺「くそったれが!!ソイヤッ!!」
茨木「痛ったー!よくも腕を切り落としてくれたな!!」
茨木童子は叫びちらし暗雲を呼び乗り込みます!
茨木「今日のところは勘弁してやる!その腕はとりあえず7日間貴様に預けよう!」
ただし7日以内に必ず取り返しに行く!おぼえておけ!!」
渡辺「……(茨木のやつ負け犬が板についてきたなw)」
辛くも勝利した渡辺綱は切り落とした腕をもって源頼光の屋敷へ帰ります。
そこで渡辺綱は自慢げに切り落とした腕を見せつけます。
渡辺「茨木童子の腕切り落としたった!!(どやっ)」
一同「おおー口だけではなかったようだw」
渡辺「誰だ口だけとか言ったやつ!!」
頼光「まあまあ良くやったよ!今夜は飲み直そう!」
渡辺「親方~//」
宴会後、渡辺綱は切り落とした腕を頑丈な箱に入れ屋敷の門に「ものいみ」という札を出し
お経を唱えて生活していました。
4.腕を取り返しに来る茨木童子
腕を切り落としてから6日経った7日目の夜、渡辺綱邸の門前に不自然な老婆が立っていました。門番「貴様何者!?」
老婆「わたしゃ、渡辺綱のおばあちゃんなんですよw」
門番「そうですか!ですが渡辺綱様は今ものいみの最中でして今晩はどなたにも合うことはできません。
どうか日を改めていただけないですか?」
老婆「小さいころ母親代わりに育てた子が今や鬼を倒すまでに立派な武士になったそうで。
このことを聞いてからどうしても一目会いたくて…。
見た通り生い先が短いため次に会うときにはもう……」
屋敷に入った老婆は笑顔で
老婆「ものいみとはタダごとではないね?」
渡辺「かくかくしかじか」
老婆「そうかい…本当に強くなったね!!」
有頂天気味なのは治りませんねww
すると話を聞き終わった老婆は突拍子的に切り落とした腕を見たいと要求してきました。
老婆「何とかその腕を見たいのだがよろし?」
渡辺「ちょっと何言ってるかわかんないw」
老婆「このババアがかわいそうとは思わんかね!?」
老婆「まぁまぁこれが鬼の腕かい・・・」
渡辺「すごいだろ!!(どやっ)」
老婆「そうね…」
老婆は茨木童子が変身した姿だったのです。
茨木「バカめ!!二度も変身に騙されおってwおごりが見える武士ほど簡単なものはないなwww」
渡辺「くそったれが!!」
茨木「宣言した通り7日以内に腕を取り戻してやったわww鬼は言ったことは必ず守るのよwww」
しまいました。
茨木童子が消えた後、京に鬼は現れなくなったそうな
これが伝説の終わりになります。
5.まとめ
反英雄:京を荒らしまわった後、羅生門にて渡辺綱と戦い逃げ切った。茨木童子ですが最後の最後まで逃げ切った数少ない反英雄です。
FGOの世界でも暴れるところではなく逃げるというところに重点を置いているようです。
鬼の意地汚さが前面に出ていますね。
この意地汚さは人間の生に対する執着を表しているのではないかと思います。
生きることに必死になることはいいですが大切なものを見失なわないようにしなくてはいけませんね。